新型コロナウイルスに関する観光客の皆様へのメッセージ(令和2年6月21日)
6月19日、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、政府が要請していた都道府県をまたぐ移動の自粛が、ようやく全面解除となりました。
全ての皆さんの努力により、待ちに待ったこの日が訪れてくれたことに、心から安堵し感謝をしています。
今春の伊香保温泉は、文字通り火の消えたような有様でした。大型連休前には、県の休業要請を受け、何よりも感染拡大の防止を優先させるため「伊香保温泉にお出でにならないでください」という悲しく辛いお願いをさせていただきました。
その時は、お客様をお迎えできない寂しさ、この状態がいつまで続くか分からない不安、感染症への恐怖に、絶望的な気持で一杯でした。
しかし、再びお客様をお迎えできる時が必ず来ることを信じ、私たちは前を向きました。市、観光協会、旅館協同組合で何度も会議を行い、「『日本の名湯伊香保温泉』元気応援プロジェクト」と銘打って、「安全・安心」に配慮したおもてなし基準の作成、市民の皆さんに安全対策の評価をしていただく宿泊プランの実施、安心安全な受け入れ環境整備のための衛生講習会の実施、施設の衛生環境向上のための市補助金の創設など様々な取り組みを進めてきました。
また、外出自粛が続く中にあって、渋川市を、伊香保温泉を心から愛してくれている全国の皆さんから、心温まる励ましのお言葉をいただきました。「自粛が解除になりましたら、真っ先に伊香保温泉に行きますね」というメッセージが添えられたふるさと応援寄付金も数多くいただきました。
激励、応援をしてくださった多くの皆さんに、改めて心から感謝申し上げます。
移動自粛解除後の伊香保温泉は、徐々に賑わいを取り戻してきました。しかし、以前と違うのは、訪れていただく皆さんがマスクをし、距離を置きながら観光を楽しんでいただいていることです。「新たな日常」が伊香保温泉でも始まっています。
各宿も、安全基準や新しい生活様式をしっかり守りながら、「新しい伊香保温泉のおもてなし」によりお客様への接客を行っています。
皆さん、ようやくこの言葉をお伝えできるようになりました。
自粛疲れを癒やしに、「伊香保温泉にお越しください」。
精一杯の笑顔でお出迎えをいたします。
多くの皆さんが伊香保温泉にお越しいただくことを、心よりお待ち申し上げています。
令和2年6月21日
渋川市 市長 髙木 勉渋川伊香保温泉観光協会 会長 大森 隆博
伊香保温泉旅館協同組合 理事長 高橋 秀樹