新型コロナウイルスに関する市長メッセージ(令和2年6月23日)
梅雨空のもと、一段と市の花アジサイが鮮やかさを増しています。外出自粛が解除になったためか、見頃を迎えた小野池あじさい公園にも、多くの観光客が訪れてくれています。ただいつもの年と違うのは、観光バスをほとんど見かけないこと、そして傘を差し花を愛でている全ての皆さんがマスク姿なことです。
新しい生活様式を取り入れながら、新たな日常が静かに、スマートに定着していることを多くの場面で実感します。
先週末には、約3か月遅れプロ野球が、無観客ですが開幕しました。また、私の所に来る出席依頼など会議や行事の案内も、4・5月は書面開催または中止ばかりでしたが広い会場で行うなどの工夫をし、県外出張の公務も含め多くが通常に戻ってきています。
これからは、「感染拡大の防止」と「経済・社会活動」のバランスを見ながら生活を続けていくのが、「ニューノーマル(新常態)」といわれる生活なのではないでしょうか。
これからの観光では、「マイクロツーリズム」というスタイルがトレンドになっていくそうです。3密を避け自宅から15分から1時間程度の距離で県境をまたぐ移動をせず地元で安心安全に過ごす観光スタイルのことです。遠方からのお客様や訪日外国人をターゲットにしたこれまでの観光スタイルが、コロナで大きく様変わりしています。
美しい山々に囲まれた自然に恵まれた立地、名湯伊香保温泉をはじめ多くの温泉が点在、野菜や果物など季節の恵みの享受、文化や歴史を感じるロマンあふれる地・・・。私自身、今回のコロナ禍を経て、数え上げればキリがないほど渋川には多くの魅力があふれ、素晴らしい地域であることに気づかされました。
これからはますます人の動きも活発になり、これら渋川の魅力を求めに多くの皆さんがお越しになってくれると思います。多くの人が訪れてくれるそんな素晴らしい地で暮らしていることに、もっともっと感謝をし、その魅力を大切に守っていきたいと、改めて思いました。
先日、市民の方から丁寧に自筆された心温まるお手紙をいただきました。今回のコロナ禍を経て、大変なとき自分たちで何ができるかを家族で話し合い、『自分のことばかり考えず他の人のことにも気を配る』『人からしてもらいたいことはまず自分から人にする』ことを心掛けようと相談したそうです。
コロナ禍を経て、このように素晴らしい価値観や考えが生まれています。優しさ、思いやりをもって、労りあい励ましあいながら、これからも皆で一緒に頑張っていきましょう。
令和2年6月23日
渋川市長 髙木 勉