豚熱の国内での発生が終息していないため、市では消毒対策の徹底、野生イノシシの捕獲強化、養豚農家の支援などの感染防止対策に取り組んでいます。
市民の皆さまには、豚熱感染防止へのご協力をお願いします。
豚熱ウイルスにより起こる豚、イノシシの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴です。
感染豚は、唾液、涙、ふん尿中にウイルスを排出し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大します。
治療法が無く、発生した場合の畜産業界への影響が甚大であることから、家畜伝染病予防法の中で家畜伝染病に指定されています。
豚熱は、 豚やイノシシの病気であって、人に感染しないウイルスです。
豚は、都道府県等のと畜検査員(獣医師)が異常や疾病がないか検査し、合格したものだけが市場に流通します。
感染豚の肉や内臓が市場に出回ることはありません。
内閣府食品安全委員会は、仮に豚熱にかかった豚の肉や内臓を食べても人体に影響はないとしています。
また、豚熱ワクチンを接種した豚の肉や内臓を食べても、人の健康に影響はありません。
養豚農家が設置する電牧柵、金網柵などの防護柵の設置費用を国、県、市で助成しています。
県内及び近県で子豚等の窃盗被害が相次ぎ、窃盗犯による家畜伝染病の感染リスクが高まっていることから、養豚農家の防犯カメラ導入経費を助成しています。
JA赤城たちばな、JA北群渋川では畜産関係車両向けの消毒ポイントを設置し、畜産関係車両の消毒に対応しています。
JAの給油所では消毒用噴霧器を置いており、ハイキングや山菜取りなどで山林に入った車両のタイヤ回りや靴底へのセルフ消毒に対応しています。
経口ワクチンの散布は、野生イノシシに免疫をつけることで豚熱ウイルスの拡散を防ぎ、飼養豚を豚熱感染被害から守るため、国の主導で県の経口ワクチン対策協議会が行っているものです。
有害鳥獣の捕獲隊を8隊から9隊に増隊し、隊員向けの研修会を実施するとともに、狩猟期における捕獲奨励金を増額し、野生イノシシの積極的な捕獲強化に努めています。
また、捕獲した野生イノシシから採取した血液を県が検査し、豚熱ウイルスの浸潤状況を確認しています。
消毒用マットを主な市有施設の出入口に設置しています。
靴底の泥を落としてから、マットの上で2~3回足踏みをすることで消毒できますので利用してください。
設置場所は、次のとおりです。
市役所本庁舎、市役所第二庁舎、各行政センター、各公民館、渋川駅前プラザ、道の駅こもち、道の駅おのこ、伊香保ロープウェイ見晴駅
市内の主な登山道入口に靴底用の消毒スプレーを設置しています。
下山時に靴底の泥をよく落としてから、消毒スプレーがある場合は靴底に2~3回スプレーしてください。
消毒スプレーがない場合でも、靴底の泥をよく落としてから下山してください。
県内の豚熱発生事例では、感染した野生イノシシの豚熱ウイルスが農場の周辺環境に存在していたことが指摘されています。
農場に野生イノシシが接近すると、豚熱ウイルスの侵入リスクが高まりますので、近づかせないことが重要です。
農場周囲の土地所有者等におかれましては、農場周囲の餌場となりやすい場所、隠れやすい場所の草刈り、伐採、整理整頓にご協力をお願いします。
ごみ袋から臭いが漏れると野生イノシシが近づいてくる場合があります。
ごみ出しの際は、ごみ袋を密閉し、ごみ集積所に野生イノシシを近づかせないようにしましょう。
公園やキャンプ場などで出たごみは、適切な処理をができる場合を除き、持ち帰りましょう。
ごみを放置すると野性イノシシの餌となってしまいます。
ハイキングや山菜取りなどのレジャー、山林での作業等で入山したら、下山時に車のタイヤや靴底などの泥をよく落としてください。
豚熱ウイルスがタイヤや靴などに付いたまま運ばれてしまうのを防ぎましょう。
なお、JAの給油所では消毒用噴霧器を置いており、ハイキングや山菜取りなどで山林に入った車両のタイヤ回りや靴底へのセルフ消毒に対応しています。
また、山で死亡した野生イノシシを発見した場合は、触らずに市役所環境森林課に連絡してください。(0279-22-2111)
国内への病気の侵入を防止するため、ご理解とご協力をお願いします。
養豚農家は、農場の衛生状態を守るために細心の注意を払っています。
豚熱への感染を防ぐために農場に無断で立ち入らないでください。
どうしても立ち入る必要がある場合は、事前に農場主に許可を得て、農場主の指示により消毒を行ってからにしてください。
万一、市内の養豚場で豚熱が発生した場合は、家畜伝染病予防法に基づき必要な防疫措置が行われます。
その際の拠点となる現地事務所に次の施設を指定しており、開設中は利用ができなくなりますのでご了承ください。
(C) 2015 渋川市