コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的な推進
渋川市は、「地域とともにある学校」への転換を図るため、令和4年度から市内小中学校に学校運営協議会を設置し、コミュニティ・スクールへの取組を開始しました。令和6年度現在は、市内小中学校全23校がコミュニティ・スクールへ移行しました。
また、令和5年度より地域学校協働活動推進員を委嘱し、地域と学校をつなぐ役割を担っていただいています。
学校と地域住民が子どもたちのために力を合わせて学校運営に取り組む「コミュニティ・スクール」と、地域と学校が相互にパートナーとして子どもたちの学びや成長を支えるために連携・協働して行う「地域学校協働活動」の一体的な推進により、「学校を核とした地域づくり」が実現し、地域の活性化にもつながっていきます。
1 渋川市のコミュニティ・スクールの取組
コミュニティ・スクールの特徴は、学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進められる点にあります。渋川市のコミュニティ・スクールでは、保護者や地域住民が「当事者」として学校運営に参画することで、連携・協働して地域の子どもたちの成長を支え見守るとともに、地域の活性化を図ることのできる「地域とともにある学校」を基本的な考え方として進めています。
また、渋川市で長年にわたって取り組んできた三者連携推進事業では、子どもの「主体性」と「地域愛」を育んできました。コミュニティ・スクールではこの考えを継承するとともに、保護者や地域住民がこれまで培った知識や技術を学校や地域の課題解決に生かせる自己実現の場、仲間との生きがいづくりの場としての生涯学習の実現を通して、地域コミュニティの活性化を図っていきたいと考えています。
さらに、渋川市では、公民館長をはじめPTA会長など、地域に根ざした人材を地域学校協働活動推進員として委嘱し、地域学校協働活動を展開し、教育活動に協力していただける地域の教育力、人材の発掘も進めることで、「ふるさと渋川のよさを感じ、自信と誇りをもてる子どもたち」を育てていくことを目指しています。
2 コミュニティ・スクールとは
コミュニティ・スクールとは「学校運営協議会」を設置した学校のことです。学校と地域住民等が力を合わせて学校の運営に取り組むことが可能となる「地域とともにある学校」への転換を図るための有効な仕組みです。コミュニティ・スクールでは、学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていくことができます。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律(地教行法)第47条の5において、「教育委員会は、教育委員会規則で定めるところにより、その所管に属する学校ごとに、当該学校の運営及び当該運営への必要な支援に関して協議する機関として、学校運営協議会を置くように努めなければならない。」と示されています。
渋川市立学校における学校運営協議会の運営等に関する要綱(pdf 194 KB)
3 地域学校協働活動とは
幅広い地域住民の参画を得て地域全体で子どもたちの学びや成長を支えるとともに「学校を核とした地域づくり」を目指して、地域と学校が相互にパートナーとして連携・協働して行う活動のことです。
地域学校協働活動推進員の役割
地域学校協働活動を推進するために委嘱する地域学校協働活動推進員は、学校運営協議会と地域学校協働活動を結びつなげる連絡調整役です。各地域における地域学校協働活動に関して住民と学校の情報の共有を図ったり、地域住民等に助言などコーディネートを行います。協働の対象となる学校運営協議会を設置している学校において、学校の運営やこれに必要な支援について協議に携わります。
4 各学校区における取組
随時更新します
渋川北小学校
渋川西小学校
渋川北中学校
渋川南小学校
豊秋小学校
えがおでつつまれる学校~公民館と連携した学校を核とした地域づくり~を目指して、活動を実施しています。
- 小学校3年生と福寿友交会(老人会)の交流会(令和6年度)
豊秋小学校の体育館と教室で「おじいちゃん、おばあちゃんと交流しよう」というテーマで、小学生57人と福寿友交会41人が、昔遊び(ビー玉、竹馬、お手玉等)や、趣味(将棋、民踊等)など11種目を一緒に取り組みました。そして、感謝の集いを兼ねて、授業参観日に発表会を行いました。子どもからはパワーをもらい、お年寄りからは技と知恵をもらう楽しい活動になりました。この交流会は平成12年(2000年)度から続く伝統行事であり、今後も子どもとお年寄り相互の良さを確認し合う学びの場となると共に、「地域とともにある学校」や「学校を核とした地域づくり」に役立つことを願っています。
交流会で教えていただいた民踊や大正琴を子どもたちが、令和7年2月11日に開催する豊秋公民館の芸能フェスティバルで発表する予定です。
渋川中学校
金島小学校・金島中学校
「地域は学校を生き生きと豊かに、学校は地域を明るく元気に」との思いから、令和5年度は下記の活動を実施しました。
- 金島小150周年記念 親子防災訓練
親子で実施することにより、防災に対する意識がより向上しました。
- 金島中3年生 面接練習
本番さながらの緊張感の中、高校入試に向けて面接練習を実施しました。地域の方から様々なアドバイスをいただき、生徒にとって有意義な時間となりました。
- 通学路点検
夏休みに通学路点検を実施し、通学路の事情を知る方々の参加により、有意義な改善策の検討ができました。
- 除草作業
金島小学校運動会前、金島中学校校内体育大会前に校庭等の除草作業を実施しました。教職員や児童生徒の負担軽減につながりました。
古巻小学校・古巻中学校
伊香保小学校・伊香保中学校
「伊香保っ子育成プラン」をもとにして、学校・家庭・地域が一体となった児童生徒の健全育成を進めています。
外部講師を活用した授業や行事を行う際に、温泉観光地として特色のある人材ネットワークをいかし、学習のねらいに適した講師の開拓や連絡調整、企画立案を行っています。
- 伊香保小学校
老人会による「昔あそび体験」「餅つき大会」への協力を行いました。また、伊香保小学校開校150周年記念式では、学校運営協議会の会長と副会長が実行委員となり、記念式の企画運営に携わりました。
伊香保小学校校歌の作詞者・作曲者の紹介や、伊香保小学校の歴史や当時の思い出話などを通して、伊香保小学校の過去と現在を繋ぐことができました。
- 伊香保中学校
「先輩に学ぶ会」「書道教室」「お箏教室」などの地元の講師を紹介していただき、キャリア教育や各教科等の学習活動の充実を図ることができました。
小野上小学校・かに石こども園
心身ともに健康でたくましい児童~地域との絆で輝く小野上っこ~の育成を目指して、活動をしています。
- こども園及び小学校の運動会と地域のスポーツ祭を合同で開催(令和6年度)
小野上小学校とかに石こども園は、令和4年度に共同でコミュニティ・スクールになりました。令和5年度からは小野上地区のスポーツ祭と小野上小学校及びかに石こども園の運動会を合同で実施しています。当日は、小野上小学校を卒業した中学生、高校生がボランティアで係員をしてくれます。
学校を核として、園児、児童、地域住民が共に参加し、相互につながりを深める活動となっています。
中郷小学校
長尾小学校
子持中学校
三原田小学校・赤城南中学校
津久田小学校・赤城北中学校
橘小学校
橘北小学校
北橘中学校
問い合わせ先
コミュニティ・スクールについて
教育部 学校教育課
住所:〒377-0007 群馬県渋川市石原6番地1
電話:0279-22-2121
FAX:0279-22-2132
地域学校協働活動について
教育部 生涯学習課
住所:〒377-0007 群馬県渋川市石原6番地1
電話:0279-22-2500
FAX:0279-22-2132