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徳冨蘆花記念文学館

徳冨蘆花終えんと記念館の写真

お知らせ

休館日について

徳冨蘆花記念文学館は、令和6年4月1日(月曜日)から、毎週金曜日が休館日となります。

また、年末年始は12月29日から翌1月3日までが休館日となります。

4月の文学館2

本日4月17日は、気温が伊香保でも20℃まで上がり、ようやく花が咲きだしてきました。

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(令和7年4月17日撮影)

 

蘆花先生は、2回目の伊香保の訪問がこの時期でした。その際、次のように描写しています。

 

中一年置いて、明治卅三年に私共はまた逗子から伊香保へ來ました。まだ高崎に居たO(オー)の家を經て、前の如く三階の室を與へられ、而して前の女中の千代と云ふのを今度もつけられました。主人はまだ東京で、家業の經營は矢張須田さんでしたが、主婦にはもういくさんと云ふ女兒が生れて居ました。私共は梅が未だ殘つて居る四月の末から、櫻、山吹、躑躅、藤、山畑に咲く紫の桐の花を見て、蛙鳴く植付前の田に野茨の花の白くこぼるゝ六月初山を下りました。(中略)伊香保滯在の約四十日間、以上の遠出の外には、稀に喧嘩もしましたが、多くは山歩るきに過ごしました。鐵鎖を傳ふあの相馬が嶽には已に第一回に上りましたが、東京から三十里、よく晴れた日には見ゆるあの水澤山をはじめ、伊香保附近の山々は、路があらうと無からうと委細構はず無暗に此時歩きました。三脚に寫生道具、海苔卷に水瓶携帯で、自然が好きの自然兒夫婦は一日山に遊び暮らしました。まづい寫生と足に豆が澤山出來ました。卷頭の春の山(最下段の写真参照)も其時の産物の一つです。毎々山路に行き暮れて、千明の提灯持つた迎への使を煩はしたものです。前にはあまり氣を留めなかつた色々の躑躅や草花にも、長い逗留で眼をとめました。山海棠山芍藥など知つたのも此時でした。毛ば立つた木の芽はみな食べられると謂ふて、千明總出の辨天瀧行の歸途に、手當り次第に女中達がもいだ名を知らぬ木々の若芽の浸しものを食はされたのも此時でした。

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(「新春」巻頭の春の山)

 

名も知れない若芽のおひたしは、何なのかとても気になります。

4月の文学館

ようやく寒い冬が終わり、暖かい春がやってきました。少しずつ緑が増えてきています。

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(庭園前)

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(記念館前)

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(記念館から見える景色)

(令和7年4月8日撮影)

 

浮世絵運試しを設置しました!背景に凱風快晴の赤富士をあしらった、当館オリジナルのコリントゲーム風の運試しゲームです。自慢の景色をご覧になりながら運試しを楽しんでください。

大吉には中々入りませんので、大吉をゲットできたらいいことがあるかもしれません。

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3月の文学館

3月3日のひなまつりの日に伊香保では雪が降りました。この冬は雪が少ないですが、まだ雪が降るようです。気をつけてお越しください。

この日は夕方には青空が出て、遠くの山は夕日で照らされて幻想的でした。

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(令和7年2月2日撮影)

 

蘆花先生が3回目の伊香保に訪れたときはお正月でした。伊香保の寒さを次のように記しています。

 

海抜二千六百尺の北を向いた伊香保の冬は勿論寒い。蜜柑がざくゝに氷りました。温泉がなければ中々堪へられません。でも私共はよく下駄ばきで氷つた山路阪路を滑つたり轉んだりして歩きました。晝は専ら聖書とトルストイを讀み、舊冬から菜食になつたので、肉も魚も廢して、毎日の様に湯豆腐ばかり喰べました。主人が好事の惡戯から、お浪と云ふ女中をつけてくれました。不如歸が思ひがけない廣告になつたと謂ふので、宿では特に心をつけてくれるのでしたが、打置きが好きの私共の氣癖を知つて居るので、よろづ殊立たぬやうにしてくれるのでした。追々氣心を知られると、此方も樂で居心地よく、いらぬ遠慮をして今更他に宿を求むるより、不如歸が出やうと出まいと、矢張最初から仁泉亭が私共には一番ふさはしい宿であつたのです。

 

みかんがざくざくに凍るという表現が素敵です。寒い感じがダイレクトに伝わります。

2月の文学館

令和7年に入って初めて雪が降りました。朝から雪が降り続けていましたが、気温が高いため、道などには積もりませんでした。

山の木々は雪化粧をして綺麗でした。

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(庭園前)

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(記念館前)

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(終焉の間から見える景色)

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(展示館から見える景色)

(令和7年2月2日撮影)

令和6年度企画展「絵双六とお伽ばなし展」

1月4日(土曜日)から2月25日(火曜日)までの期間で、「絵双六とお伽ばなし展」を開催しています。

本展では、明治から昭和にかけて雑誌のお正月号の付録として人気だった絵双六やお伽ばなしの絵本を紹介します。
明治時代以後は文明開化・富国強兵をテーマにした双六が現れ、国威発揚の手段として用いられるようになったことがうかがわれます。

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12月の文学館2

ついに雪が降りました。この日は気温が上がらず一日寒い日となりました。

伊香保へお越しの際は、車には滑り止め等の準備をし、暖かい服装でお越しください。

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(庭園前)

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(記念館前)

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(終焉の間から見える景色)

(令和6年12月22日撮影)

お知らせのバックナンバーについて

最新のお知らせを、上記に表示しています。これまでの記事は、下記のリンクからご確認ください。

徳冨蘆花記念文学館からのお知らせのバックナンバーは、こちらをクリックしてください。

施設の概要

  小説「不如帰(ほととぎす)」で有名な明治の文豪、徳冨蘆花は自然豊かな伊香保を気に入り、何度も足を運びました。徳冨蘆花記念文学館では、蘆花が定宿としていた旅館の離れを移築・復元し、記念館として公開しています。

  ほかに、当時の「写真や書簡、遺品、文学作品など蘆花に関する様々な資料を揃えた展示館もあり、豊富な展示資料からは蘆花の生い立ちや、時代背景についても触れることができます。

利用案内

開館時間

  • 8時30分から17時00分(入館は16時30分まで)

観覧料

  • 一般大人350円、小中高校生200円
  • 団体(20名以上)大人300円、小中高校生150円

    ただし、障がい者手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料です。

休館日

  • 毎週金曜日
  • 12月29日から翌1月3日まで

写真紹介

写真:常設展示室

常設展示室

写真:企画展示室

企画展示室

写真:記念館玄関

記念館玄関

写真:記念館終えんの部屋

蘆花終えんの部屋

イベント情報

企画展

錦絵展

  • 日程:令和7年5月5日(月曜日)から6月30日(月曜日)まで

浮世絵展

  • 日程:令和7年7月5日(土曜日)から8月30日(土曜日)まで

夢見る女性誌展

  • 日程:令和7年9月6日(土曜日)から10月30日(木曜日)まで

紙芝居展

  • 日程:令和7年11月5日(水曜日)から12月25日(木曜日)まで

絵双六と絵はがき展

  • 日程:令和8年1月4日(日曜日)から2月28日(土曜日)まで

渋川の碑めぐり展

  • 日程:令和8年3月5日(木曜日)から4月30日(木曜日)まで

追悼お茶会

  蘆花を偲び、月命日に「静翠会」による追悼茶会を開催します。

日程

  • 令和7年5月18日(日曜日)10時から15時まで
  • 令和7年11月18日(火曜日)10時から15時まで
  • 令和8年1月18日(日曜日)10時から15時まで

金額

  • お一人さま500円

お問い合わせ先

徳冨蘆花記念文学館

所在地 群馬県渋川市伊香保町伊香保614番地8

電話番号 0279-72-2237

ファクス番号 0279-72-2237(電話番号と共通)


掲載日 令和7年4月17日
このページについてのお問い合わせ先
お問い合わせ先:
教育部 徳冨蘆花記念文学館
住所:
〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町伊香保614番地8
電話:
0279-72-2237
FAX:
0279-72-2237
(メールフォームが開きます)

カテゴリー

  • 徳冨蘆花記念文学館

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