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徳冨蘆花記念文学館

文学館入り口.JPG

お知らせ

休館日について

徳冨蘆花記念文学館は、令和6年4月1日(月曜日)から、毎週金曜日が休館日となります。

また、年末年始は12月29日から翌1月3日までが休館日となります。

4月の文学館

寒い冬が終わり、暖かな春が訪れました。文学館から見える景色も、徐々に緑が見えるようになってきました。

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(庭園前)

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(記念館前)

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(記念館から見える景色)

(令和8年4月16日撮影)

 

蘆花先生の作品のひとつである「自然と人生」の中に「自然に対する五分時」という短編集があります。今回は、ここ上州の山々を描いた「上州の山」を紹介します。


機の音、製絲の煙、桑の海、其上に聳ふる赤城榛名妙義碓氷、遠くて浅間甲斐秩父の連山、日光足尾の連山、越後境の連山、或は雄偉、根は地に、頭は天に、堂々として立つて居る。果しない桑原の道に饜き果てゝ、其となく眼を上げると、此等の山々が常に泰然として頭を擡げて居る。
日常生活の齷齪(あくせく)に立雜つて、然も心は挺然として無窮の天に向ふ偉大の人物は、實に斯くの如くあるであらふ。
自分は上州に行く毎に、山が斯く囁く様に覺ふるのである。

令和7年度企画展「渋川の碑めぐり展」

3月5日(木曜日)から4月30日(木曜日)までの期間で、「渋川の碑めぐり展」を開催しています。

本展では、市内にある松尾芭蕉の句碑や、伊香保町に点在する万葉集の歌碑をパネルなどで紹介、展示します。

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2月の文学館

2月8日の日曜日、全国的に雪模様だったこの日、伊香保にも本格的に雪が積もりました。

この時期は、いつ雪が降るかわかりませんので、万全の雪対策でお越しください。

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(庭園前)

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(記念館前)

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(終焉の間からの景色)

(令和8年2月9日撮影)

 

蘆花先生の作品のひとつである「自然と人生」の中に「自然に対する五分時」という短編集があります。今回は、朝日と富士山を描写した「此頃の富士の曙」を紹介します。明け方の綺麗な色合いを美しい文章で表現しています。景色や色合いを想像しながらお楽しみください。

 

心あらん人に見せたきは此頃の富士の曙。
午前六時過、試みに逗子の濱に立つて望め。眼前には水蒸気渦まく相模灘を見む。灘の果てには、水平線に沿ふてほの闇き藍色を見む。若し其北端に同じ藍色の富士を見ずば、諸君恐らくは足柄、箱根、伊豆の連山の其藍色一抹の中に潜むを知らざる可し。
海も山も未だ睡れるなり。
唯一抹、薔薇色(しょうびいろ)の光あり。富士の巓をさる弓杖ばかりにして、横に棚引く。寒を忍びて、暫く立ちて見よ。諸君は其薔薇色の光の、一秒一秒富士の巓に向つて這ひ下るを認む可し。丈、五尺、三尺、尺、而して寸。
富士は今睡より醒めんとすなり。
今醒めぬ。見よ、頂の東の一角、薔薇色(ばらいろ)になりしを。
請ふ瞬かずして見よ。今富士の巓にかかりし紅霞は、見るが内に富士の暁闇を追ひ下ろし行くなり。一分――二分、――肩、――胸。見よ、天邊に立つ珊瑚の富士を。桃色に匂ふ雪の膚、山は透き徹らむとすなり。
富士には薄紅に醒めぬ。請ふ眼を下に移せ。紅霞は已に最も北なる大山の頭にかかりぬ。早や足柄に及びぬ。箱根に移りぬ。闇を追ひ行く曙の足の迅さを。紅追ひ藍奔りて、伊豆の連山、已に桃色に染まりぬ。
紅なる曙の足、伊豆山脈の南端天城山を越ゆる時は、請ふ眼を回へして富士の下を望め。紫匂ふ江の島のあたりに、忽然として二三の金帆の閃くを見む。
海已に醒めたるなり。
諸君若し倦まずして猶たたずまば、やがて江の島に對ふ腰越の岬嚇として醒むるを見む。次で小坪の岬に及ぶを見む。更に立ちて、諸君が影の長く前に落つる頃に到らば、相模灘の水蒸気漸く収まりて海光一碧、鏡の如くなるを見む。此時、眼を挙げて見よ。群山紅褪せて、空は卵黄より上りて極めて薄き普魯士亜藍色(ぷるしああゐ)となり、白雪の富士高く晴空に寄るむを見む。
ああ心あらん人に見せたきは此頃の富士の曙。

お知らせのバックナンバーについて

最新のお知らせを、上記に表示しています。これまでの記事は、下記のリンクからご確認ください。

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施設の概要

  小説「不如帰(ほととぎす)」で有名な明治の文豪、徳冨蘆花は自然豊かな伊香保を気に入り、何度も足を運びました。徳冨蘆花記念文学館では、蘆花が定宿としていた旅館の離れを移築・復元し、記念館として公開しています。

  ほかに、当時の「写真や書簡、遺品、文学作品など蘆花に関する様々な資料を揃えた展示館もあり、豊富な展示資料からは蘆花の生い立ちや、時代背景についても触れることができます。

利用案内

開館時間

  • 8時30分から17時00分(入館は16時30分まで)

観覧料

  • 一般大人350円、小中高校生200円
  • 団体(20名以上)大人300円、小中高校生150円

    ただし、障がい者手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料です。

休館日

  • 毎週金曜日
  • 12月29日から翌1月3日まで

写真紹介

常設展示室 (2).JPG

常設展示室

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記念館玄関

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蘆花終えんの部屋

イベント情報

企画展

錦絵展

  • 日程:令和8年5月5日(火曜日)から6月25日(木曜日)まで

浮世絵展

  • 日程:令和8年7月5日(日曜日)から8月27日(木曜日)まで

夢見る女性誌展

  • 日程:令和8年9月5日(土曜日)から10月29日(木曜日)まで

紙芝居展

  • 日程:令和8年11月5日(木曜日)から12月24日(木曜日)まで

絵双六と絵はがき展

  • 日程:令和9年1月4日(月曜日)から2月25日(木曜日)まで

渋川の碑めぐり展

  • 日程:令和9年3月6日(木曜日)から4月29日(木曜日)まで

追悼お茶会

  蘆花を偲び、月命日に「静翠会」による追悼茶会を開催します。

日程

  • 令和8年5月17日(日曜日)10時から15時まで
  • 令和8年1月17日(日曜日)10時から15時まで

金額

  • お一人さま500円

アクセス

バス

「伊香保バスターミナル」下車徒歩10分[該当バス路線は下のとおり]

  • 渋川駅~伊香保温泉線(関越交通バス)
  • 伊香保~榛名湖線(群馬バス)

「伊香保案内所」下車徒歩3分[該当バス路線は下のとおり]

  • 渋川駅~水沢経由伊香保線(群馬バス)
  • 伊香保~高崎線(群馬バス)
  • 水沢シャトルバス(群馬バス)

「伊香保石段街」下車徒歩3分[該当バス路線は下のとおり]

  • 渋川駅~伊香保温泉線(関越交通バス)
  • 東京・新宿~伊香保・草津温泉線(JRバス)

経路検索にはGunMaaSが便利です

目的地までの路線バスや鉄道の経路検索に、スマートフォン専用サービス「GunMaaS」をご活用ください。
GunMaaS(https://lp.g3m.jp/)

お問い合わせ先

徳冨蘆花記念文学館

所在地 群馬県渋川市伊香保町伊香保614番地8

電話番号 0279-72-2237

ファクス番号 0279-72-2237(電話番号と共通)


掲載日 令和8年4月16日 更新日 令和8年4月17日

このページについてのお問い合わせ先

お問い合わせ先:
教育部 徳冨蘆花記念文学館
住所:
〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町伊香保614番地8
電話:
0279-72-2237
FAX:
0279-72-2237
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  • 徳冨蘆花記念文学館

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