文化財とは?
文化財とは、「我が国の長い歴史のなかで生まれ、育まれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な財産」のことです。お寺や神社の建物、彫刻(仏像)、絵画、文書、お祭(民俗行事)、遺跡、貴重な動物や植物などを指しています。
文化財には、有形文化財・無形文化財・民俗文化財・記念物・伝統的建造物群・埋蔵文化財・文化財の保存技術の7つの種類があります。これらの文化財の中で、特に重要なものについては、国や県及び市町村が指定・選定を行って指定文化財として保護の対象としています。
有形文化財
「建造物」と「美術工芸品」があります。具体的には建造物、絵画、工芸品、彫刻、書跡、典籍、古文書、考古資料、歴史資料が該当します。
無形文化財
演劇、音楽、工芸技術のことで歴史上または芸術上価値の高いものをいいます。人間の「技」そのものであり、具体的にはその技を体得した個人または個人の集団によって体現されます。
民俗文化財
「無形の民俗文化財」と「有形の民俗文化財」があります。具体的には衣食住、生業、信仰、年中行事等に関わる風俗慣習、民俗芸能及び無形文化財に用いられる衣服、器具、家屋のことです。
記念物
「史跡」、「名勝」、「天然記念物」があります。具体的には貝塚、古墳、都城跡、旧宅等、庭園、橋梁、渓谷、海浜、山岳等、動物、植物、地質鉱物が該当します。
伝統的建造物群
城下町、宿場町、農漁村等のことで、全国に残る歴史的な集落・町並みの中で、価値の高いものを指します。
埋蔵文化財
土地に埋蔵されている文化財のことです。不動産的な遺構(竪穴式住居跡等)と動産的な遺物(縄文式土器あるいは石器等)に分けられます。
文化財の保存技術
文化財の保存に必要な材料製作、修理、修復の技術等のことです。