水道(すいどう)の水(みず)はどこからくるの
水道の水のもととなる水のことを原水(げんすい)といい、川(かわ)の水、ダムにためた水、地下水(ちかすい)と大(おお)きく3つに分(わ)けられます。水はきれいに見(み)えても細(こま)かい不純物(ふじゅんぶつ)が含(ふく)まれています。また、川の途中(とちゅう)では、生活排水(せいかつはいすい)(洗剤(せんざい)や油(あぶら)の混(ま)ざった水)やゴミなどで汚(よご)れてしまうこともあります。それらの水を安心(あんしん)してじゃ口(ぐち)から直接(ちょくせつ)飲(の)める水道の水に変(か)えるために浄水場(じょうすいじょう)に運(はこ)ばれます。
浄水場(じょうすいじょう)は水道の水をつくる工場(こうじょう)です。
川の水は取水口(しゅすいこう)から取(と)り入(い)れられ、導水路(どうすいろ)を通(とお)って、浄水場の玄関口(げんかんぐち)の着水井(ちゃくすいせい)へ到着(とうちゃく)します。
浄水場では、まず水の中の小さなゴミや砂(すな)を薬(くすり)の働(はたら)きによって沈(しず)みやすいかたまりにします。そして、水の中の沈みやすくなったゴミや砂は沈(ちん)でん池(ち)で取りのぞかれます。
また、高度(こうど)浄水(じょうすい)施設(しせつ)のある浄水場では、カビ臭(しゅう)などを取りのぞきます。
つぎに、ろ過池(かち)ではしきつめられた砂の層(そう)に水を通してもっと細(こま)かいゴミや細菌(さいきん)を取りのぞいてから、最後(さいご)に塩素(えんそ)という薬品(やくひん)を使(つか)って消毒(しょうどく)してきれいにします。
そして、配水池(はいすいち)にたくわえられた水道の水は、道路(どうろ)の下(した)の網(あみ)の目(め)のようにはりめぐらされた配水管(はいすいかん)を通(とお)ってわたしたちの家庭(かてい)や学校(がっこう)に送(おく)られるのです。