徳冨蘆花記念文学館

お知らせ
休館日について
徳冨蘆花記念文学館は、令和6年4月1日(月曜日)から、毎週金曜日が休館日となります。
また、年末年始は12月29日から翌1月3日までが休館日となります。
10月の文学館
朝晩の冷え込みは、すっかり秋めいてきました。
文学館からの景色も秋の訪れを感じるものとなってきています。
(庭園前)
(記念館前)
(記念館前のホトトギスが綺麗に咲いています。)
(終焉の間からの景色)
(令和7年10月8日撮影)
蘆花先生の作品のひとつである「自然と人生」、その中には蘆花先生が自然と共に過ごした景色を綺麗な文章で表した短編集があります。
今回はちょうど今の時期と同じ10月の栃木県塩原温泉郷付近の景色を記した「空山流水」を紹介します。
或年の秋、十月の末であつた、自分は鹽原箒川の支流鹿股川の畔の石に腰かけて居た。前夜凩が烈しく吹いて、紅葉は大抵散つてしまつて、川床は殆んど眞紅になつて居た。右も左も見上ぐる程の峰が細長く青空を限つて、空にも川が流れて居るかと思はれた。秋末の事で、水は痩せ、涸れに、涸れて、所謂全石の川床の眞中を流れて行く。川床は峰と峰との谷間をくねつて、先下りになつて居るから、遠くまで流の末が見へる。恰川の末に一高峰が立ち塞がつて、遠くから見ると川は其峰に吸ひ込まれるかの様に思はれ、又山が、「此處に居なさい、里に出て何になる、居なさい、居なさい」と水の流を抱き止める様にも思はれる。
併し水は底の石を流ひ、紅葉の柵を潜つて、歌ひながら流れて行く。石に腰かけて、聞いて居ると、其音!松風、人無くして鳴る琴の音、何に譬へて宜からう?身は石上に坐しながら、心は流水の行末を追つて、遠く、遠く、遠く--あゝまだ仄かに聞こへる。
今でも半夜夢醒めて、心澄む折々は、何處かに遠く遠く此音が聞へるのである。
伊香保まつり
毎年9月18日から20日までの期間は、伊香保まつりが開催されます。
今年もお祭りにあわせて模様替えをしました。
9月18日は蘆花先生の命日にあわせて追悼茶会が開催されました。
(令和7年9月18日撮影)
令和7年度企画展「夢見る女性誌展」
9月6日(土曜日)から10月30日(木曜日)までの期間で、「夢見る女性誌展」と題しまして、群馬県立土屋文明記念文学館の移動展を開催しています。
本展では、明治から昭和30年代までの女性誌の変遷を通じて、女性誌のあり方や求められた女性の生き方などを紹介しています。
8月の文学館
お盆休みが明けた本日8月18日は、以前の猛暑が戻り、伊香保でも30℃を超える気温となりました。
今年は伊香保でも30度を超える日が多くなっています。暑さに注意してお越しください。
(庭園前)
(記念館前)
(記念館前のホトトギスが順調に育っています。もうすぐ白い花を咲かせるでしょう。)
(終焉の間から見える景色)
(展示館ホールには望遠鏡が設置してあります。いい天気の日は、遠くの山がよく見えますので、ぜひご覧ください。)
(令和7年8月18日撮影)
平成7年度企画展「浮世絵展」
7月5日(土曜日)から8月31日(日曜日)までの期間で、「浮世絵展」を開催しています。
本店では、当館が所蔵する「伊香保八景」や「大錦木曾街道六十九次」の浮世絵など多数展示しています。
「伊香保八景」では、歌川広重と玉蘭斎貞秀の両作者による表紙を含む18点を紹介します。両作者の描く伊香保の風景をお楽しみください。
昭和初期の複製版画集「大錦木曾街道六十九次」では、「日本橋」から「板鼻」までを紹介します。
なお、夏休み企画といたしまして、展示の浮世絵に関わるクイズを実施しています。参加賞や全問正解者には賞品がございますので、ぜひご参加ください。
6月の文学館
梅雨に入り、庭園の苔の緑が映える時期なりました。
ぜひご覧ください。
(令和7年6月17日撮影)
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施設の概要
小説「不如帰(ほととぎす)」で有名な明治の文豪、徳冨蘆花は自然豊かな伊香保を気に入り、何度も足を運びました。徳冨蘆花記念文学館では、蘆花が定宿としていた旅館の離れを移築・復元し、記念館として公開しています。
ほかに、当時の「写真や書簡、遺品、文学作品など蘆花に関する様々な資料を揃えた展示館もあり、豊富な展示資料からは蘆花の生い立ちや、時代背景についても触れることができます。
利用案内
開館時間
- 8時30分から17時00分(入館は16時30分まで)
観覧料
- 一般大人350円、小中高校生200円
- 団体(20名以上)大人300円、小中高校生150円
ただし、障がい者手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料です。
休館日
- 毎週金曜日
- 12月29日から翌1月3日まで
写真紹介

常設展示室

企画展示室

記念館玄関

蘆花終えんの部屋
イベント情報
企画展
錦絵展
- 日程:令和7年5月5日(月曜日)から6月30日(月曜日)まで
浮世絵展
- 日程:令和7年7月5日(土曜日)から8月31日(日曜日)まで
夢見る女性誌展
- 日程:令和7年9月6日(土曜日)から10月30日(木曜日)まで
紙芝居展
- 日程:令和7年11月5日(水曜日)から12月25日(木曜日)まで
絵双六と絵はがき展
- 日程:令和8年1月4日(日曜日)から2月28日(土曜日)まで
渋川の碑めぐり展
- 日程:令和8年3月5日(木曜日)から4月30日(木曜日)まで
追悼お茶会
蘆花を偲び、月命日に「静翠会」による追悼茶会を開催します。
日程
- 令和7年5月18日(日曜日)10時から15時まで
- 令和8年1月18日(日曜日)10時から15時まで
金額
- お一人さま500円
アクセス
バス
「伊香保バスターミナル」下車徒歩10分[該当バス路線は下のとおり]
- 渋川駅~伊香保温泉線(関越交通バス)
- 伊香保~榛名湖線(群馬バス)
「伊香保案内所」下車徒歩3分[該当バス路線は下のとおり]
- 渋川駅~水沢経由伊香保線(群馬バス)
- 伊香保~高崎線(群馬バス)
- 水沢シャトルバス(群馬バス)
「伊香保石段街」下車徒歩3分[該当バス路線は下のとおり]
- 渋川駅~伊香保温泉線(関越交通バス)
- 東京・新宿~伊香保・草津温泉線(JRバス)
経路検索にはGunMaaSが便利です
目的地までの路線バスや鉄道の経路検索に、スマートフォン専用サービス「GunMaaS」をご活用ください。
GunMaaS(https://lp.g3m.jp/)
お問い合わせ先
徳冨蘆花記念文学館
所在地 群馬県渋川市伊香保町伊香保614番地8
電話番号 0279-72-2237
ファクス番号 0279-72-2237(電話番号と共通)