育てよう!縄文の森プロジェクト参加者募集について
「育てよう!縄文の森プロジェクト」とは
「育てよう!縄文の森プロジェクト」は、史跡瀧沢石器時代遺跡の保存整備事業に伴って実施されるものです。縄文時代の遺跡である史跡瀧沢石器時代遺跡の整備では、縄文時代の植生環境や発掘調査によって発見された配石遺構を復元し、自然との共生が図られていた縄文時代を体感し、学ぶことができる場の創造を目指しています。
本プロジェクトでは、史跡に植樹する全32種類の植物の苗を、周辺の自生木から採取し市民の手で種から育てて、当時の自然環境を復元する「植樹プログラム」と、縄文時代に利用されていた植物を使い、自然と共生していた縄文人の力を体感する体験型の教室と縄文時代に関する講座などからなる「体験活用プログラム」で構成されています。
参加方式は、「親子参加型」、「市民協働型」、「市民参加型」の3つの区分があり、幅広い世代の人がふるさとへの愛着を深め、地域の歴史や自然との具体的な関わりを持つことができます。
ぜひプロジェクトに参加して、一緒に地域の歴史や自然を未来へ引き継ぐ体験をしませんか。
プロジェクトの構成について
植樹プログラム
史跡に植樹予定の植物を、自生木から種や木の実を採取し、それを植えて苗木を育成して、最終的に史跡の植栽として植樹を行うプログラムです。
32種類の樹種の内、縄文時代に盛んに利用された「どんぐり」をはじめとした堅果類8種の育成を、市民と共に実施します。
育成する堅果類8種:コナラ・ミズナラ・クヌギ・シラカシ・スダジイ・クリ・クルミ・トチノキ
体験活用プログラム
「どんぐりを食べてみよう」、「どんぐりで染めてみよう」、「石皿でどんぐりを粉にしよう」などのどんぐりの利用方法を学び、縄文人の生活を体験できる教室や、縄文時代の植生や生活に関する講座などを実施します。史跡瀧沢石器時代遺跡についてはもちろんのこと、縄文時代について幅広く、そして楽しく学ぶことができるプログラムです。
「育てよう!縄文の森プロジェクト」募集内容
親子参加型
全8種の堅果類(どんぐり等)の採集から植え付け、育苗までを親子で体験します。
どんぐりの採集は赤城自然園、育成はご自宅で行い、苗木の成長を家族で見守ります。
期間中は、縄文時代に関する講座や、植物利用を学べる体験活用プログラムにも参加できます。
対象:小学生・中学生とその保護者
定員:20組(抽選)
市民協働型
全32種の種実を採集・植えつけ・育苗を行います。植物の探索から苗圃への植え替えまで、文化財保護課職員と協働で実施します。
また、体験活用プログラムの試作や発案などにもたずさわることができ、整備後の史跡瀧沢石器時代における活用事業にも主体的に参加いただけます。
期間中は、縄文時代に関する講座や、植物利用を学べる体験活用プログラムにも参加できます。
対象:高校生以上
定員:10名(抽選)
市民参加型
文化財保護課から配布された堅果類(どんぐり等)をご自宅で育てていただきます。
期間中は、縄文時代に関する講座や、植物利用を学べる体験活用プログラムにも参加できます。
対象:どなたでも
定員:50名(抽選)
プロジェクト期間
全期間
令和7年10月~令和9年6月頃
(補足)どんぐりから苗木を育成するため、長期間にわたります。
スケジュール
(1)植樹プログラム
令和7年10月~11月に採集したどんぐりをプランターに植え付けます。
乾燥しないように水の管理を行うと、令和8年4月~5月にどんぐりが芽吹きます。
令和8年6月頃に成長した苗木を1株づつ育苗ポットに植え替えます。
約1年後の令和9年6月頃まで苗木の育成管理を行い、史跡瀧沢石器時代遺跡の隣接地に仮植樹します。
(2)体験活用プログラム
どんぐりの育成期間はおよそ3年にわたります。
その期間中に随時(年に3回程度を予定、参加する型により回数が異なります)、どんぐりを利用した体験事業や縄文時代に関する講座を開催します。
参加申込について
申込期間
令和7年9月8日(月曜日)~令和7年9月19日(金曜日)まで
対象者
親子参加型:小学生・中学生とその保護者
市民協働型:高校生以上
市民参加型:どなたでも
定員
親子参加型:20組(抽選)
市民協働型:10名(抽選)
市民参加型:50名(抽選)
参加費
無料
(補足)育成に必要なプランターと培養土は、文化財保護課から提供します。
申込方法
電話またはLoGoフォームでお申し込みください。
申込多数の場合は抽選となります。
電話:文化財保護課0279−52−2102(土・日・祝日を除く開庁時間)
LoGoフォームURL:https://logoform.jp/form/6c9p/1171009
(補足)申込開始日時からアクセスできます
史跡瀧沢石器時代遺跡について
史跡瀧沢石器時代遺跡とは
赤城町見立・滝沢に位置し、縄文時代早期から晩期にかけての約8000年にわたり、集落や墓域、祭祀の場など、時期によってその性格を変えながら、人々に利用されてきた遺跡です。
昭和2年に国史跡に指定されてから約100年間、地域の人々が保存に尽力し、現在まで大切に保護されてきました。
史跡瀧沢石器時代遺跡の全景(北東から撮影)
昭和四年発行『群馬縣史蹟名勝天然記念物調査報告第一輯』より転載
配石遺構発見の状況
昭和四年発行『群馬縣史蹟名勝天然記念物調査報告第一輯』より転載
史跡瀧沢石器時代遺跡全景写真(赤城山をバックに西から撮影)
配石遺構全景(榛名山をバックに東から撮影)
立石を伴う配石遺構
円柱形の礫を中心に周囲に礫を積み重ねている
複数の立石を伴う配石遺構
立石の多くは斜位または横位で確認されており、周囲の積石も含め崩壊している状態である
縄文時代晩期の竪穴建物から出土した天神原式土器
同上の建物から出土した土製耳飾
史跡瀧沢石器時代遺跡保存整備事業
瀧沢石器時代遺跡の整備では、縄文時代の自然環境を復元し、自然との共生が図られていた縄文社会を追体験できる「学びの場」の創造を目標としています。令和7年度から史跡内の造成工事に着手し、園路の整備、植栽(本プロジェクトで育成した苗木の植樹)、遺構の復元などを順次進める予定です。
【無害化済み】全体計画図_250728-2(pdf 10.31 MB)
その他
本プロジェクトは、株式会社クレディセゾンとの包括連携協定に基づき、教育及び生涯学習の充実を目的に、赤城自然園協力のもと実施いたします。