「へそのまち」日本のまんなかしぶかわ市
日本のへそ
渋川市は日本のへそと呼ばれ、古くから工業、農業、観光(温泉など)を主要産業に栄えてきました。
日本のへそと呼ばれる理由は、地理的な要因と歴史的な要因があります。
地理的な理由
日本の主要四島で最北端の北海道宗谷岬と最南端の鹿児島県佐多岬を円で結んだ中心に渋川市が位置しているため、「日本のまんなか」と言われています。
実際の「日本」は、多数の諸島や列島を含みますが、大きくてイメージしやすい主要四島の南北を結んでいます。
歴史的な理由
蝦夷征伐の英雄・坂上田村麻呂が、延暦21年(802年)第3回遠征の帰り道に東山道群馬駅に宿営した際、へそに似た大きな石を見つけ、「数度の蝦夷征伐の旅で思うことは、あの山脈(上越の山々)を越してくると都への半ばである。この地こそ日本の中心、この石を臍(ほぞ)石と定める」と言ったと伝えられています。
以後、村人が臍(ほぞ)石を大切に信仰し、今でも日本のまんなかの印として守られています。
へそのまちに関連する取り組み
昭和59年、渋川商工会議所を中心に「へそ祭り実行委員会」が組織され、渋川市街地を歩行者天国にした大々的な「第1回渋川へそ祭り」が開催されました。
へそ祭りの実施に合わせて、渋川市が「日本のまんなか・へそのまち」であるという「へそのまち宣言」を行いました。
渋川へそ祭り
「日本のまんなか渋川へそ祭り」は、「日本のへそ」を起爆剤にまちの活性化を図るため、昭和59年から開催しているお祭りです。
現在は、渋川市新町五差路周辺をお祭り会場として開催しています。
おへそ に絵を描いて踊りながらパレードするユニークなお祭りで、メインイベントの「へそ踊りパレード」は、どなたでも飛び入り参加ができます。
全国へそのまち協議会
渋川市のほかにも、日本全国にさまざまな「へそ」や「まんなか」をアピールしている「へそのまち」があります。
平成9年、全国各地で「へそのまち」として地域づくりに取り組んでいる市町村に対し、「全国へそのまち協議会」の設立に向けて、発起人4市町(北海道 富良野市・渋川市・兵庫県西脇市・熊本県蘇陽町)が協議会加盟を呼びかけました。
全国14市町村が賛同し、同年11月7日に兵庫県西脇市で協議会設立総会が開かれ、「第1回全国へそのまちサミット」が開催されました。
市町村合併などもあり、現在全国9市町村が加盟し、毎年交代で総会行事や観光物産展を開催し、それぞれの市町村を盛り上げています。
へそ地蔵・へそ石・へそマンホール
渋川市の寄居町自治会館の前には、へそ地蔵とへそ石が設置されています。
へそ地蔵は、お腹に大きなおへそが付いていて、おへそをなでながら祈願するとご利益があると言われています。
へそ石は、坂上田村麻呂によって名付けられたと言われる石です。
また、へそ地蔵・へそ石付近には、 市の花であるあじさいを背景に、日本のまんなかを示すデザインのマンホールが設置されています。