渋川市食品ロス削減推進計画を策定しました
まだ食べることができるのに捨てられてしまう食品のことを「食品ロス」といいます。
我が国では、年間約472万トン(令和4年度推計値)の食品ロスが発生しており、廃棄物の増加、処理に伴う温室効果ガスの発生など大きな環境問題につながっています。
国は、令和元年に「食品ロスの削減の推進に関する法律」を制定し、国、地方公共団体、事業者、消費者等の多様な主体が連携した国民運動として食品ロスの削減を進めることとしています。これを受け、群馬県は令和4年3月に「第三次群馬県循環型社会づくり推進計画」を改定し、食品ロスの削減を含めた持続可能な循環型社会の構築と脱炭素社会の実現を目指しています。
本市では、令和3年4月に施行された「渋川市もったいないの心を持って食品ロスの削減を推進する条例」に基づき、食品ロスの削減への取組を進めておりますが、今後、さらに食品ロスの削減を推進していくため、この度「渋川市食品ロス削減推進計画」を策定しました。
計画の概要
計画策定の趣旨
本市は、豊かな自然環境、魅力ある温泉などの観光名所に恵まれており、地元で生み出される食の恵みは、市民だけでなく、観光客にも潤いをもたらしています。本市が誇る豊かな環境・食の恵みを次世代へ引き継いでいくためには、食に関わる全ての人が「もったいないの心」を持って食品ロスの削減に取り組むことが大切です。
本計画は、行政・市民等・事業者の多様な主体の連携により、市内における食品ロスの削減を総合的・計画的に推進するため策定するものです。
計画の位置づけ
- 食品ロスの削減の推進に関する法律第13 条第1項の規定に基づき、国または県の基本方針を踏まえて策定する「市町村の区域内における食品ロスの削減の推進に関する計画(市町村食品ロス削減推進計画)」として位置づけます。
- 本計画は、「渋川市もったいないの心を持って食品ロスの削減を推進する条例」及び「第2次渋川市環境基本計画」に基づく食品ロスの削減に関する事項を具体化した個別計画として策定しています。
計画の対象期間
令和5(2023)年度から令和14(2032)年度までの10年間
本市の食品ロス量の発生状況及び削減目標
本市では、本計画の基準年度である令和元(2019)年度に約3,877トンの食品ロス(家庭系:1,722トン、事業系:2,155トン)が発生しています(推計値)。
食品ロス削減の目標設定では、群馬県が掲げる「ぐんま5つのゼロ宣言(宣言5:2050年までに食品ロスゼロ)」や「第三次群馬県循環型社会づくり推進計画」における食品ロスの削減目標等を踏まえ、令和14年度までに令和元年度比で40%削減を目指します。
区分 | 基準値(令和元年度) | 目標値(令和14年度) | |
市内食品ロス量(総量) | 3,877トン | 2,326トン | |
内訳 | 家庭系食品ロス量 | 1,722トン | 1,033トン |
事業系食品ロス量 | 2,155トン | 1,293トン | |
基準値からの削減率 | ー | ▲40% |
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