このページの本文へ移動
トップ移住・定住渋川あたらしい暮らし記> 渋川市が令和6年4月1日から運用を開始した「長期滞在型移住体験施設」。こちらの入居者の記録を綴ります

長期滞在型移住体験施設

体験の記録

IMG_7755
このページでは渋川市で令和6年度から運用が始まった「長期滞在型移住体験施設」の入居者に移住する際の想いや苦労したことなど、移住者ならではの内容について定期的にインタビューし、紹介していきます。

自分の夢を叶える場所を探し、渋川市への移住を決意。

萩原奈々さん(以下、萩原さん):私は、2024年の4月、この施設の運用がはじまるのとともに渋川市に移住してきました。もともと群馬県内の出身だったので、伊香保温泉にも馴染みがあり、自分の創業先の店舗を探していた時に、この施設の募集があることをネットの新聞記事で知り、応募しました。大学を出た後は神奈川県の横浜市に住み、大手の民間事業者に勤めていたのですが、「ものづくりに携わる仕事」の方があっているなと感じ、会社をやめて、キャンドルと雑貨の自身のブランド「ヒトゴト」を立ち上げました。

キャンドル

Q:移住に際して楽しみだったことはありますか?
萩原さん:やっぱり伊香保温泉という土地柄上、温泉に入るのは、とても楽しみでした。実際は忙しすぎてあんまり入りに行けてないんですが、近隣の旅館の女将さんが気にかけてくれて、この前友達が来た時に「温泉入っていきな。」って誘っていただいたので、そこはお言葉に甘えて温泉に入らせてもらいました。地域の方が優しくて本当に助かっています。

それと移住してみて、わかったことがあるんです。地方って何もない、何もないって言われて、東京周辺の都会に比べて刺激が少ないように感じますけど、全然そんなことはないんです。私の移住の仕方がそうなんですけど、創業している時点で自分で様々な刺激は補えているし、暮らし自体も都会に暮らしている時に比べてすごく「自分主体」で回っているなって感じるんです。都会で暮らすのって毎日忙しなくて、電車の時間とか住む場所とか、自分の生活をコントロールするまでに、すごくお金がかかるなぁと感じていて、日々それがストレスだったりするんです。でも住む場所を変えるだけで、そういった悩みから開放されて、自分自身を簡単にコントロールできるようになるんです。地方に移住するだけで割と刺激も補えて「自分主体」で生活できる。これって人にとってすごくいい環境だなって、移住して初めて感じました。

IMG_7848

Q:移住に際して苦労したことはありますか?
萩原さん:初めての創業、初めて暮らす地ということもあり、準備することが本当に多かったです。家のこと、仕事(創業)のこと、地域の人達とやっていけるかなど、不安なことは山ほどありました。また、神奈川や東京の方で出来た友人との別れなども正直辛かったです。思い返してみると、移住する時に「手放す」決断をすることに一番苦労した気がします。

5014785963412590829.d8ad6a18c855d73e17d63613961ed4bf.24051316



Q:今後この拠点はどのように活用していきたいですか?
萩原さん:理想としては色々な人たちの「目的地」になりたいなと考えています。全国の観光客の方に寄っていただきたいですし、観光客の方だけでなく、地域の人達にも訪れていただきたいです。私が移住してきて、こちらで出来た繋がりで観光案内もさせていただきますので、ぜひお気軽にお立ち寄りいただきたいと思います。
IMG_8595

 

Q:移住して半年が経ちましたが、お仕事、また日常生活は順調ですか?
萩原さん:仕事面はおかげさまで売上的には順調に推移しています。夏頃に比べ、多少客足は落ち着いてしまいましたが、それでもSNSの発信を見て、来店いただくお客様が未だに多いです。また、最近は店舗のSNSというより、知り合いのSNSを見て来ましたというお客様が増えてきました。来店いただいたお客様が当店で体験いただいた内容、購入いただいた物を自身のSNS上で発信することによって、口コミ効果でお店の情報が波及し、来店いただくといった効果が出つつあります。これはとても嬉しいですね。

生活面ではとにかく「寒さ対策」が大変です。私が人生で経験する中で初めての「寒さ」で、今後対策していかないとなと感じています。伊香保という場所である程度寒さに覚悟はして移住してきましたが、ちょっと覚悟が甘かったと反省しています。(笑)

E431E9AA-6B64-40D4-B021-52A1C1CDEDBC

 

Q:この半年間の間で、ご自身の中で移住してから大きく変化したなと感じることはありますか?
萩原さん:東京にいたときから比べれば、全てが大きく変化しています。移住してから感じたのは、やはり地方は物価が安いですね。家賃にしろ生活費にしろ、手元に残るお金が少し増えたなと感じていて、少しお金持ちになった気分です。(笑)また、地域の方との繋がりが増えたことも実感していて、すごく地域の方に支えられているというか、どちらかというと「地域で支え合いながら暮らしている」なという実感が強いです。これは地方移住した方ならでは感覚なのではないかなと思います。

体験施設発信写真05

 

Q:これから移住して伊香保で初めての本格的な冬を迎えますが、楽しみなこと、また心配事などはありますか?
萩原さん:正直心配事のほうが大きいですね(笑)そもそも寒いというか寒すぎるほどなので、今後は仕事面でも生活面でも、どのように寒さ対策をするかが課題になって来ると思います。冬場、伊香保は積雪もある程度積もると聞いているので、当店にお越しいただくお客様が市内から伊香保に無事に上がってこれるのかなとか、客足が鈍ったりするのかなとか、伊香保の事業主ならではの悩みは多々ありますね。そんな中でも楽しみなことと言えば、今年はどのくらいお客様がいらっしゃるかわからないので、できる限りお店はオープンしようかと思いますが、今年やってみて、あまりお客様が入らなければ、少しお休みを頂いて、来年は海外旅行にでも行ってみたいななんて考えています。そうは言ってもこれからは、日本全国温泉地は冬場の観光シーズンに入り、伊香保温泉にも多くのお客様がいらっしゃると思うので、来ていただいたお客様一人ひとりとの時間を大切にしながら、観光地ならではの市場調査ができるのは今後の楽しみの一つかなと思います。

いずれにしても、まだまだ県内からのお客様が多い中で、今後も伊香保で、観光地で事業を継続して実施していくには県外からのお客様、また当店を目的地に伊香保に来ていただくお客様が少ないので、そういった層のお客様の獲得にも力を入れていきたいなと思います。

体験施設(外観リフォーム後)

 

 

萩原さんのInstagramアカウントでも連携して移住の連載記事を掲載しています。ぜひ、ご覧ください。

Profile

萩原奈々さん

群馬県榛東村出身。就職を機に神奈川県横浜市へ移住した後、民間事業者に勤めながら、自身の雑貨とキャンドルのブランド「ヒトゴト」を創設。令和5年度長期滞在型移住体験施設の募集に採用され、伊香保への移住を果たす。

IMG_7840

掲載日 令和5年12月15日 更新日 令和6年12月27日
アクセス数
このページについてのお問い合わせ先
お問い合わせ先:
市民環境部 市民協働推進課 移住定住支援係
住所:
〒377-8501 群馬県渋川市石原80番地
電話:
0279-22-2401
FAX:
0279-24-6541
(メールフォームが開きます)