瀧沢石器時代遺跡
瀧沢石器時代遺跡
赤城歴史資料館の一角に展示されている巨大な石の棒 ── 祭祀的または呪術的なものというのが大方の見方ですが、実際のところはいまだ謎に包まれています。見る者の想像力をかきたてる大石棒は、大正15年、縄文時代に属する瀧沢石器時代遺跡から出土したもので、博物学者岩澤正作氏らによって発掘されました。
自然石が並べられた配石遺構や住居跡が確認され、周辺からはさまざまな遺物が出土しました。先述した長さ1メートルもの大石棒は、第4号址から見つかりましたが、他にも石剣・岩版などの祭祀用具、石鏃・石匙・打製石斧・石皿・磨石などの実用品など、石製品が多数発見されて話題を呼びました。本県考古学の端緒を開いたとして評価された本遺跡は、昭和2年、国の史跡に指定されています。
赤城地区には瀧沢石器時代遺跡をはじめ、宮田畦畔遺跡、「樽式土器」で知られる弥生時代後期の樽遺跡、縄文時代中期を主体とした環状大集落が発見され話題となった三原田遺跡など、確認されている遺跡は90ヵ所以上です。
掲載日 平成27年8月29日
更新日 令和5年12月12日
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