渋川市内バス路線において自動運転化に向けた実証運行を行いました。(令和6年度)
渋川市は令和6年度、前年度に引き続き、群馬県及び関越交通(株)とコンソーシアムを組成し、路線バスの自動運転化に向けた実証運行を以下の内容にて実施しました。
なお、この実証には、国土交通省所管の地域公共交通確保維持改善事業費補助金を活用しました。
運行期間
令和7年1月16日(木曜日)から令和7年2月19日(水曜日)までの27日間
(注意)日曜日は除く
(注意2)2月8日(土曜日)運休(走行ルート上で歩行者天国が開催されたため)
(注意3)2月10日(月曜日)運休(車両トラブルが発生したため。なお、2月11日(火曜日・祝日)は、終日乗客なしの走行検証を行い、安全性確認の後、2月12日(水曜日)より、一般運行を再開しました)
運行ルート
渋川駅と渋川医療センターをつなぐ、「渋川医療センタールート」
(補足)渋川駅でのバスの乗降場は、「5番」
運行ダイヤ
停留所名 | 第1便 | 第2便 | 第3便 | 第4便 | 第5便 | 第6便 | 第7便 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
渋川駅 |
8:40 |
10:00 | 11:00 | 13:10 | 14:10 | 15:10 | 16:30 |
渋川新町 | 8:43 | 10:03 | 11:03 | 13:13 | 14:13 | 15:13 | 16:33 |
郵便局西 | 8:45 | 10:05 | 11:05 | 13:15 | 14:15 | 15:15 | 16:35 |
寄居町会館前 | 8:46 | 10:06 | 11:06 | 13:16 | 14:16 | 15:16 | 16:36 |
東町 | 8:48 | 10:08 | 11:08 | 13:18 | 14:18 | 15:18 | 16:38 |
白井 | 8:53 | 10:13 | 11:13 | 13:23 | 14:23 | 15:23 | 16:43 |
渋川医療センター | 8:58 | 10:18 | 11:18 | 13:28 | 14:28 | 15:28 | 16:48 |
停留所名 | 第1便 | 第2便 | 第3便 | 第4便 | 第5便 | 第6便 | 第7便 |
渋川医療センター | 9:05 | 10:25 | 11:25 | 13:35 | 14:35 | 15:35 | 16:55 |
渋川医療センター南 | 9:07 | 10:27 | 11:27 | 13:37 | 14:37 | 15:37 | 16:57 |
白井 | 9:10 | 10:30 | 11:30 | 13:40 | 14:40 | 15:40 | 17:00 |
東町 | 9:15 | 10:35 | 11:35 | 13:45 | 14:45 | 15:45 | 17:05 |
寄居町会館前 | 9:17 | 10:37 | 11:37 | 13:47 | 14:47 | 15:47 | 17:07 |
郵便局西 | 9:18 | 10:38 | 11:38 | 13:48 | 14:48 | 15:48 | 17:08 |
渋川新町 | 9:20 | 10:40 | 11:40 | 13:50 | 14:50 | 15:50 | 17:10 |
渋川駅 | 9:23 | 10:43 | 11:43 | 13:53 | 14:53 | 15:53 | 17:13 |
(補足)自動運転専用の臨時ダイヤです。通常ダイヤに加えて増便しました。
乗車対象者
どなたでも(予約不要)
運賃
全バス停どこでも180円(均一運賃)
(補足)高齢者割引、障害者割引も対象
実証概要
路線バスやタクシー運転手の人手不足が、全国的に問題になっています。
この解決策として期待される自動運転技術の確立及び将来的な自動運転レベル4による市内での運行を目標として、本市では令和3年から市内における実証を重ねてきました。
自動運転レベル
レベル2
(補足)運転席にドライバーが乗車し、手動介入に備えました。
令和6年度実証運行による検証事項
1.自動運転バス車両から発信する電波等の心臓ペースメーカーへの影響
自動運転バス車両には様々な電子機器が搭載されているため、心臓ペースメーカー等の医療機器に対して電磁波が及ぼす影響について分析しました。
分析の結果、心臓ペースメーカ装着者がそれぞれの機器に0cm距離まで近づかない限りは、誤作動を招くほどの電磁派の影響は及ばないことが確認できました。
2.最高時速55km/h以上を目指しました
走行ルートの一部である国道17号線の制限速度・60km/h近傍まで速度を上げることを目標としました。(昨年度の最高時速:35km/h)
実証期間中、記録した最高速度は56km/hでしたが、周辺車両の影響等で55km/hを越えない便も多数ありました。
3.左折時や車線変更時に、自動運転による車線変更の判断と実行を目指しました
自動運転システムにより障害物を確認し、自律的に左折・車線変更を実施できるか、有効性を確認しました。
4.その他
上記実証運行期間中、国土交通省と連携し、周辺の信号柱や照明柱に設置したセンサ等から自動運転車両への情報提供を行う効果について検証する路車協調実証実験も同時に行いました。
実証運行の体制
コンソーシアム構成員
- 渋川市
- 関越交通(株)
- 群馬県
業務委託・外注先
- 日本モビリティ(株)
- (一社)ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構