ツキノワグマの生態について
群馬県内の山地には約2000頭のツキノワグマが生息しているといわれています。(令和2年度調査)
ツキノワグマは基本的には臆病で人間を避ける動物ですが、突発的な遭遇や子連れの場合は防衛本能から攻撃的になることがあります。

ツキノワグマの特徴
- 全身が黒い毛に覆われており、胸に三日月型の白い斑紋がある。
- 成獣の大きさは、体長100~150センチメートル前後、体重は40~120キログラム前後で、メスよりもオスのほうが大きい。
- 幼獣の大きさは次のとおりです。
生後2~3か月:体長約30~50センチメートル、体重約2~5キログラム
生後半年~1歳頃:体長約50~100センチメートル前後、体重約10~40キログラム
- 本来は昼行性ですが、夕方から早朝にかけて活動が活発になります。
痕跡
足跡
ツキノワグマは他の動物と比べてかなり大きな足跡が残ります。
前足と後ろ足で形状が異なるのが特徴です。

- 前足は横に広い丸い形
- 後ろ足は縦長の逆三角形で、かかとから地面につけるため全体の跡が残りやすい

- 左の写真は畑にのこされたツキノワグマの足跡
- 右の写真は足跡をクマスプレー(長さ約20センチメートル)と比較したもの
フン
ツキノワグマは消化器官が肉食獣に近く単純な構造のため食べたものをそのまますりつぶしたような形状になります。
大きさは握りこぶし1~2個分以上の大きな塊になります。くさい匂いもなく、食べたものそのままの匂いがします。

- 左の写真は柿の実を食べたものです。表面は少し乾いて黒い色をしていますが、中はオレンジ色で柿と同じ匂いがします。
- 右の写真は銀杏を食べたものです。色は銀杏と同じ黄色で皮や種は消化されずそのまま排出されています。匂いは銀杏そのものの匂いと同じです。
運動能力・感覚能力
- 人よりも早く走ることが可能で、走る速度は時速40~50キロメートル
- 木登りや泳ぎも得意
- 視覚はあまり良くありませんが、嗅覚、聴覚は非常に優れています。嗅覚は犬と同等かそれ以上で数キロメートル先の食べ物の匂いを嗅ぎ分けることができるといわれています。また、聴覚は人間よりも優れており、高い音に敏感で、山に入る際は熊鈴やラジオなどで人間の存在を早めに知らせることが重要です。
食べ物
ツキノワグマは植物食中心の雑食性で、季節によって食べるものは大きく変化します。
- 春:冬眠から目覚めた後は、樹木の新芽や花、山菜など
- 夏:フキやタケノコなどの山菜類、果実、昆虫(アリやハチ、蜂の巣など)
- 秋:冬眠に向けて多くのエサを求める時期で、ドングリやクリなどの堅果類、ヤマブドウなどの果実
- 冬:基本的に冬眠しますが、秋の木の実が不作の年などは冬眠しない場合もあります。
基本的には植物中心の食性ですが、アリやハチなどの昆虫のほか、ニホンジカなどの動物の死骸食べることもあります。
ツキノワグマを誘引するものに注意しましょう!
ツキノワグマは食べ物に対する執着心が非常に強いといわれており、一度食べたものの味や匂い、場所を記憶し執拗に戻ってくることがあります。
特に山林が近い場所では思いがけないものが、ツキノワグマを引き寄せてしまう原因になることもありますので、注意してください。
- 柿などの果実を収穫せずにいると、引き寄せる原因になるので、果実の収穫などにご協力ください。
- 畑に生ごみを捨てたり、収穫残さ物を放置すると匂いに引き寄せられます。
- 野生のツキノワグマは栄養価が高く甘いハチミツを好んで食べるため、養蜂箱が壊される被害も発生しています。山林が近い場所に養蜂箱を設置している場合は気をつけてください。
- ガソリンなどの燃料や、ペンキなどの塗料の匂いを好む習性があるといわれています。屋外に放置せず、倉庫などで適切に管理してください。
掲載日 令和8年6月8日
更新日 令和8年6月11日
このページについてのお問い合わせ先
お問い合わせ先:
農政部 農林課 林業政策係
住所:
〒377-0007 群馬県渋川市石原6番地1
電話:
0279-22-2593
FAX:
0279-22-2132
(メールフォームが開きます)






