【終了しました】高校生・大学生等を対象とした課題探求型ワークショップ「しぶかわ未来共創ユースセッション」を開催します
「しぶかわ未来共創ユースセッション」とは
急速に進む「人口減少」や「少子高齢化」は、学校や公共施設、行政サービスの在り方など、地域の将来に深く影響を及ぼしており、様々な課題が顕在化しています。
こうした課題を市民と共有し、未来志向でともに考える場として、令和6年度から地区別ミニシンポジウム「しぶかわ未来共創セッション」を実施しています。
一方で、これらの課題は、今後を担う若者の暮らしや働き方、学びの場にも大きく影響するものであることから、若者自身の視点や意見を政策に反映していくことが必要です。
そこで、「しぶかわ未来共創ユースセッション」として、令和7年7月19日(土曜日)・8月24日(日曜日)の2日間にわたり、高校生・大学生等を対象とした課題探求型のワークショップを開催しました。
本セッションでは、2日間の参加を通じて、若者視点から本市の地域課題に向き合い、課題解決に向けたアイデアを出し合っていただきました。
【しぶかわ未来共創ユースセッションチラシ】(上の画像をクリックするとPDFファイルが開きます)
開催の様子
1日目【令和7年7月19日(土曜日):渋川市民会館・第3会議室】
1日目は、渋川市の現状や地域課題の提示を行い、グループに分かれて課題の要因などについて分析を行っていただきました。
2日目【令和7年8月24日(日曜日):渋川市民会館・多目的室】
2日目は、1日目の課題の分析を踏まえて各自考えていただいた課題解決のアイデアを、グループメンバーとの意見交換により磨き上げを行った上で、一人ずつ発表していただきました。
「しぶかわ未来共創ユースセッション」で提案いただいたアイデア
今回のセッションに参加いただいた皆さんから提案いただいたアイデアを、次のとおりご紹介します。
なお、今回提案いただいたアイデアは、令和8年度以降の市の事業への反映を目指すとともに、今後事業への反映状況を公表します。
提案事業名称 | 提案内容(概要) |
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【探求テーマ】若者・女性の市内定着率・回帰率の向上 | |
渋川駅前音楽フェス事業 |
渋川駅前通り歩行者天国が行われる際に野外ライブを行い、様々なアーティストや学校の部活動に出演してもらうことで、高校生世代の若者を中心に様々な年代の人が楽しめるイベントにする。 また、駅前イベントが開催されていることを高校生が知らないため、若者のユーザーが多いインスタグラムの活用や、ポスターが目立つよう掲示の仕方を工夫するなどの方法により、周知を行う。 |
子育て世代が 住みやすい街づくり |
渋川市における女性の定住率を増やすため、空き家や空き店舗を改修し、女性専用のシェアハウスや分譲住宅をつくる。 若者や女性、子育て世代の入居を促すことで、活気あるコミュニティが生まれる。 |
新幹線通勤費補助制度で 自分らしい暮らし改革 |
渋川市から新幹線で県外に通勤する人を補助金により支援する。 具体的には、高崎駅からの新幹線の定期代または乗車券の購入代金の一部を渋川市が補助する。 また、渋川駅から高崎駅までの電車またはバス料金の一部補助も行う。 |
安定した生活を目指す |
若者や女性の市内への回帰率を高めるため、育児休暇率の高い企業への支援、移住者への補助を行う。 また、市民全体でまちづくりを行う意識につなげるため、市民アンケートを毎月実施し、生活面の不便や要望を聞くようにする。 |
【探求テーマ】地域のにぎわい・活力の創出 | |
しぶかわ青春フェスタ |
若者世代と地域社会とのつながりを作り、地域のにぎわいを生み出すため、高校生・大学生が主体となって模擬店や出し物を行う「地域全体の文化祭」を開催する。 学生たちが企画・運営のすべてを担い、地元商店街や企業とも連携し、スタンプラリーやクーポン配布など地域全体を巻き込むことで、若者が地域と関わるきっかけを作るとともに、地域内の交流や活気の向上を図る。 |
ゆるキャラとSNSを使った 広報活動の強化事業 |
渋川市には様々なゆるキャラがいるが、その中で最も知名度の高い「いしだんくん」を活用し、いしだんくんが市内を観光したり、飲食店の食レポをしたりする短い動画をインスタグラムやXなどのSNSで定期的に発信する。 発信内容によっては、デジタルアバターや手のひらサイズのぬいぐるみも活用する。 |
渋川市の魅力ある地域資源を PRする(観光資源の活用と プロモーション) |
渋川市が有する伊香保温泉や豊かな自然景観をSNSを活用し、多言語(字幕含む)で積極的に発信することで、国内外から観光客を呼び込み、地域経済の活性化、地域住民の所得向上につなげる。 また、交通の便を良くすることでアクセス向上を図り、さらに多くの来訪者を呼び込む。 |
デジタルスタンプラリーで 渋川を探索!! |
渋川の良さを多くの人に知ってもらうため、渋川駅周辺の隠れた名店や地元の人しか知らないカフェなどをスタンプポイントにしたデジタルスタンプラリーを開催する。 具体的には、クイズ形式にして正解数に応じてクーポンにしたり、参加型にして3つ以上のスタンプを集めた人やコンプリートボーナスとして景品をもらえるようにする。 |
しぶかわマスコット事業 |
渋川市には伊香保温泉の「いしだんくん」や、スカイランドパークの「スカイくん」など、個別のマスコットはいるものの、渋川市全体のマスコットがいない。 渋川市のマスコットを作ることで、市の宣伝にもつながり、ほかのマスコットとコラボすることによって認知度を上げる。 |
4年制公立大学「群馬県立 温泉大学(仮)」をつくる |
大学進学を機に市外に人材が流出してしまうため、温泉文化のユネスコ認定を契機として、温泉街の経済学、まちづくり、地学などを広く学べる「温泉」をテーマにした4年制の公立大学を渋川市に作る。 温泉・IT・まちづくりを教育の3本柱とし、大学と県内の行政・民間企業が連携をすることで、実践的な連携事業の展開と、地域産業を担う人材の育成・定着が期待できる。 |
地域の連携と新しい観光の 魅力を生み出す |
草津温泉など他の競合する温泉地との差別化を図るため、伊香保温泉と榛名湖の連携を強化し、季節やターゲットを明確にした新たな周遊プランを生み出す。 具体的には、伊香保温泉では季節の花や新緑をモチーフにした露天風呂の演出、榛名湖ではツツジや桜が映り込む湖面でのカヌークルージングなどを組み合わせ、四季の変化に応じて映える景色の中で楽しめる体験型ツアープランを作成する。 |
光アートに溢れる渋川 |
渋川駅周辺や中心市街地が栄えていないことから、空き店舗や空き地にデジタルアートのミニミュージアムをつくり、光アートによる空間演出を行う。 公共交通機関で回れる範囲内に設置し、特典がもらえるスタンプラリーも併用してまちなかの周遊につなげる。 |
安全で明るい街へ |
渋川駅周辺の道が暗く、安心して歩けないため、街灯を整備して明るく安心な通りにする。 渋川駅周辺に若者が立ち寄りたくなるような、インスタ映えするお店の出店を促す。 |
高校生による 学生の居場所作り事業 |
渋川駅周辺は高校生が安心して過ごせる場所が少ないため、渋川駅前の空き物件を活用し、若者が立ち寄りたくなるカフェを展開する。 カフェの運営やアルバイトスタッフとして高校生が主体的に関わり、高校生による学生のためのお店を作る。 |
人々の心を引く 渋川オリジナルの象徴物 |
渋川市には人々の目を引く目立ったものがあまりないため、「渋川に行きたい」と思わせるものを生み出すことが必要。 具体的には、渋川にしかない、あらゆる世代の人が参加できるようなフェスやスポーツイベントを作る。 |