渋川子ども歌舞伎
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1.渋川子ども歌舞伎のはじまり
平成13年(2001年)の国民文化祭の後、群馬県が『群馬郷土芸能活性化事業』を立ち上げ、その委託を受けた群馬県教育文化事業団(以下、事業団)は、義太夫語り、三味線奏者の育成、歌舞伎、人形芝居の振興などを手掛けてきました。
事業団では、その事業の一環として、平成17年から新たに「子ども歌舞伎教室」の取り組みを始めました。
平成17年度(2005年度)に、みなかみ町で「子ども歌舞伎教室」が開かれ、翌年1月に催された「第1回ぐんま子ども歌舞伎フェスティバル」において公演を行いました。
平成18年度(2006年度)には、歌舞伎3座を有する渋川市で「渋川子ども歌舞伎教室」が開かれ、市内の小・中学生11人が集まりました。演目は『絵本太功記十段目尼ヶ崎庵室の場』とし、約5ヶ月の間に25回の稽古を行い、同年11月に催された上三原田の歌舞伎舞台での公演をはじめ、翌年1月の「第2回ぐんま子ども歌舞伎フェスティバル」でも公演し、多くの喝采をいただきました。
「もっと歌舞伎をやってみたい」という子どもたちの声を受け、渋川市の伝統歌舞伎を次代に伝えられる後継者の育成やその振興を目指す団体として、平成19年1月、渋川市の単独事業として「渋川子ども歌舞伎」を立ち上げました。
『絵本太功記十段目尼ヶ崎庵室の場』平成18年11月12日農村歌舞伎inあかぎにて
2.渋川子ども歌舞伎のいま
たくさんの子どもたちに伝統文化である「歌舞伎」を楽しく体験してもらうため、毎年、市内在住者または市内在学の小学3年生から中学2年生までの児童・生徒の参加を募っています。そのほかに、前年度からの継続または過去に参加経験がある子どもや、小学3年生未満であっても兄姉が「渋川子ども歌舞伎教室」に参加していて、講師が認めた場合は参加できるので、現時点では、高校生や市外在住の子どもも参加しています。毎年、10回程度のお稽古を経て、年によって異なりますが1回から3回の公演を行って、稽古の成果を発表しています。
これまでの「渋川子ども歌舞伎」の卒業生の中には、国立劇場の研修生を経て、歌舞伎役者のところで修練を積み、本市帰省後に、「渋川子ども歌舞伎教室」の指導者として活躍している方もいます。
そして、令和5年6月には「渋川子ども歌舞伎」の卒業生が中心となって、「しぶかわ若手花形歌舞伎」を立ち上げ、若者たちによる新たな活動が始められています。
過去の公演履歴は、こちら(pdf 115 KB)をご覧ください。
3.渋川子ども歌舞伎教室「現在の演技指導者の方々」
《鶴澤蟻鏡先生》
《松村悠輔先生》
4.渋川子ども歌舞伎教室「お稽古風景」