高齢者肺炎球菌の定期予防接種について
定期予防接種対象者が変更となります。
肺炎球菌予防接種は、平成26年10月から、国の予防接種法に基づき実施される予防接種となりました。多くの方に接種機会を確保するため実施していた、65歳から100歳までの5歳刻みの節目年齢にある方を定期接種の対象とする経過措置が、令和5年度末で終了しました。
令和6年度からの対象者
- 接種日当日に満65歳の人(65歳の誕生日の前日から66歳の誕生日の前日まで)(補足)過去にこの予防接種を受けている人は定期接種の対象外です。
- 60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方。該当される方は、接種を希望する医療機関へご相談の上、渋川市保健センターにご連絡ください。
なお、予防接種を受けることの義務はなく、ご本人が希望する場合のみ予防接種を行います。
自己負担金
2,000円
接種方法
保険証、予診票(対象者に郵送します)を持参して、実施医療機関で接種してください。
実施医療機関
令和6年度高齢者肺炎球菌定期予防接種実施医療機関一覧(pdf 43 KB)
高齢者と肺炎
肺炎は、日本人の死因第5位となっています。特に高齢者が肺炎にかかると重症化しやすく、年齢とともに肺炎による死亡率が高くなり、肺炎による死亡者の95パーセント以上が65歳以上となっています。
肺炎の最も多い原因菌は肺炎球菌で、成人の肺炎の25パーセントから40パーセントを占めています。
肺炎球菌予防接種
効果
高齢者の肺炎球菌の中で、最も頻度の高い「肺炎球菌」という細菌感染を予防するワクチンです。肺炎球菌には、80種類以上じの型がありますが、肺炎球菌ワクチンの予防接種により、そのうち23種類に対して免疫を得ることができます。接種により、肺炎球菌による肺炎の8割に効果があるといわれてます。ただし、肺炎球菌ワクチンは「すべての肺炎に有効というわけではない」ことをご理解ください。
肺炎球菌ワクチンの効果は、ワクチンの接種後、免疫ができるまでにおよそ3週間ほどかかります。また、1回の接種で免疫効果は5年以上持続するといわれています。肺炎球菌に対する免疫ができると、肺炎にかかっても軽い症状ですむ効果があります。
副反応
接種後、接種した部分が赤くなったり、腫れたり、熱を持ったり、痛むことがありますが、通常2日から3日で治まります。そのほか、熱っぽい、だるいなど体調の変化があった場合には、すぐに医師に相談してください。
再接種について
再接種の注意点
過去5年以内に接種を行ったことがある人では、再接種により注射部位の疼痛、紅斑、硬結等の副反応が、初回接種よりも頻度が高く、程度が強く発現することがあります。また初回接種から5年以上経過した際にもこのような注射部位の反応等が発現することがありますので、再接種を行う際には、このような副反応のリスクを把握し、再接種の必要性を慎重に検討した上で、前回接種から十分な間隔を確保して再接種を行うことが必要です。
再接種を奨められる人(過去に定期接種、市の助成を受けて接種した人は、次回以降の費用は自己負担となります)
初回接種から5年以上経過し 、次に示すような肺炎球菌による重篤疾患に罹患する危険性が極めて高い人、及び肺炎球菌特異抗体濃度が急激に低下する可能性のある人が、再接種の対象とされています。(日本感染症学会「肺炎球菌ワクチン再接種に関するガイドライン」より)
- 65歳以上の高齢者
- 機能的又は解剖学的無脾症(例:鎌状赤血球症、脾摘出)の患者
- HIV感染、白血病、悪性リンパ腫、ホジキン病、多発性骨髄腫、全身性悪性腫瘍、慢性腎不全、又はネフローゼ症候群の患者、免疫抑制科学療法(副腎皮質ステロイドの長期全身投与2 を含む)を受けている患者、臓器移植又は骨髄移植を受けたことのある者