男子HPVワクチン予防接種の助成について
令和6年4月1日より小学校6年から高校1年相当の男子を対象に、HPV関連のがんを予防するため、HPVワクチン任意予防接種費用の助成を行います。
男性のHPVワクチン接種の効果について
男性がワクチンを接種することで、HPVが原因となる中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの予防に効果が期待できます。加えて、男性がワクチン接種による感染予防をすることで、性交渉によるHPV感染から女性を守り、子宮頸がんの予防にもつながります。
対象者
- 小学6年生の男子
- 中学1年生の男子
- 中学2年生の男子
- 中学3年生の男子
- 高校1年生(相当)の男子
申請方法
接種前に予診票の事前申請が必要です。保健センター窓口に、保護者の方が、保護者の方の本人確認書類(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード等)と、お子さまの母子健康手帳を持参のうえ、お越しください。
接種方法、費用について
- 接種を希望される方は、接種協力医療機関にご予約のうえ、母子健康健康手帳と記入済み予診票を持参し、予防接種を受けてください。急な体調変化を来すおそれもあるため、保護者の同伴をお願いします。保護者が同伴できない場合は、保護者の署名が必要になります。また、中学1年生であっても、12歳であるうちは必ず保護者の同伴が必要となります。
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費用負担については無料です。(公費の補助がない場合の接種費用は、4価ワクチンでは3回接種で約4~5万円かかります)
ヒトパピローマウイルス(HPV)とは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性行為によって感染するウイルスです。性行為を経験する年頃になれば、男女を問わず多くの人がHPVに感染します。ウイルスの遺伝子型は200種類以上あり、ほとんどは問題を起こしませんが、その一部は子宮頸がんのほか中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの疾患の原因になることが分かっています。
ワクチンの種類、接種間隔について
種類について
- ガーダシル(組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン)
接種間隔について
- 1回0.5mLを合計3回、筋肉内に注射します。通常、2回目は初回接種の2ヵ月後、3回 目は6ヵ月後に同様の用法で接種します。
(補足)接種完了に6ヶ月要するため、高校1年相当で接種を希望される方は遅くとも令和6年9月には1回目を接種するようにしてください。
副反応について
- 頻度10パーセント以上:疼痛、紅斑、腫脹
- 頻度1から10パーセント未満:発熱、そう痒感、出血、不快感、頭痛
- 頻度0.1から1パーセント未満:硬結、四肢痛、筋骨格硬直、下痢・腹痛、白血球数増加
- 頻度不明:無力症、悪寒、疲労、倦怠感、血種、失神、浮動性めまい、関節痛、筋肉痛、嘔吐、悪心、リンパ節症、蜂巣炎
(注意)重い副反応として、アナフィラキシー様症状、ギランバレー症候群、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎があらわれることがあります
4価HPVワクチンを適正に接種したにもかかわらず、健康被害が発生した場合には、その内容、程度に応じて「全国町村会総合賠償保険制度」及び「医薬品副作用被害救済制度」により治療費等の給付金が受けられる場合があります。詳しくは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(外部サイト)のホームページをご覧ください。
参考
- 製品の情報については「MSD製品基本Q&A(新しいウィンドウが開きます)」をご確認ください。