下水道を使用される皆様へのお願い
下水道ができたからといって、何でも流してよいということではありません。下水道は、自然や生活環境をより良くするための公共の財産です。下水道に汚水を流すときには、一人ひとりが十分に注意して、大切に正しく使用しないと故障の原因となって、設備の寿命を縮めることになります。
台所では
野菜くずやご飯の残り、天ぷら油やサラダ油などの食用廃油などは流さないようにしましょう。
特に、ディスポーザー(食品くず処理機)で細かくしても詰まりますので、ディスポーザー(認定機種を除く)は使用しないようにしましょう。
地中の管に油脂類が詰まると清掃が困難になるため、台所からの流出先には油とり用のトラップ桝をつけます。
台所からの排水は「トラップ」という構造により油脂類が下流に流れないことから、これをそのまま放置しておくと「石けん」のように固まり、排水管が詰まってしまいます。このため、この桝については、2カ月から3カ月に1度は蓋を開け、内部の状況を確認し、油脂類の除去等の掃除を行ってください。
水洗トイレでは
トイレットペーパー以外の紙、異物等は詰まりの原因となりますので流さないようにしましょう。
(注意)下水道には、ガソリン、シンナー、石油、アルコール類など、危険物は流さないようにしましょう。
揮発性の高い危険物は、大爆発を起こす原因になりますので流さないようにしましょう。
マンホールには
土砂や廃油、木片などの廃棄物を捨てないようにするとともに、雨水や土砂などが流れ込むのでマンホールは絶対に開けないようにしてください。
雨水は側溝に
日常生活や事業活動から排水される汚水及び雨水を「下水」と呼びます。この下水を排除する方法には、「合流式」と「分流式」があります。
合流式は汚水と雨水を一緒に集めて排除する方法で、分流式は汚水と雨水を別々に分けて排除する方法です。
渋川市の下水道は分流式(伊香保地区の一部を除く)となっていますので、雨水が下水道に流れ込むと、マンホールから水があふれ出したり、汚水処理施設に処理能力を超えた下水が流入し、汚水処理ができなくなる恐れがあります。
したがって、雨水は下水道には接続できませんので、側溝に流すか宅内で浸透させるようにしてください。
除害施設をつくりましょう
工場や事業所などから出る悪質下水は、有害な物質を含んでいるため下水道を痛めたり、汚水処理施設で取り除くことができないため、直接下水道に流すことはできません。そこで、工場などでは除害施設を設置して、下水を別に定める排水基準の水質にして流してください。(水質基準以上の廃水を流すおそれのある事業所は、事前に市と協議して除害施設を設置してください。)