下水道使用料を改定します
下水道使用料を改定します
下水道事業の現状
下水道事業は、公営企業のため独立採算が原則であり、使用者からの下水道使用料などで経営を行うことが基本となります。
しかし、現在の使用料では汚水処理に必要な経費を賄えておらず、財源不足分は一般会計からの繰入金により補填しており、一般会計の財政を圧迫しています。
また、今後、下水道未普及地域への新規下水道管整備と老朽化した施設の更新などを同時に進める必要があり、財源確保が課題となっています。
使用料改定の経緯
厳しい経営状況の中、令和2年10月に設置した「渋川市上下水道事業の経営に関する協議会」において経営改善に向けた協議を続け、令和5年9月に当協議会から使用料改定に関する提言書が提出されました。また、令和6年3月に『渋川市下水道事業等経営戦略』の見直しを実施しました。これらに基づき改正内容の検討を続け、令和6年12月市議会定例会において、使用料改定のための議案が可決され、使用料の改定が決定しました。
今回の改定は、事業経営の健全化と使用者負担の適正化を図り、安定した経営を今後も続けていくために、使用料の引き上げを行うものです。
なお、使用者の急激な負担増加を緩和させるため、2段階に分けて行います。
ご理解とご協力をお願いします。
下水道使用料改定の内容とスケジュール
使用料改定の内容
基本使用料と超過使用料の単価をそれぞれ変更します。
また、使用量が少ない人の負担を軽減できるよう、超過使用料の区分を一部変更します。
【変更前】「9立方メートルから40立方メートルまで」
【変更後】「9立方メートルから20立方メートルまで」と「21立方メートルから40立方メートルまで」の2つに細分化
一般家庭において、2カ月で40立方メートル使用した場合の使用料は、1段階目の改定で改定前から332円、2段階目の改定で改定前から638円増加することになります。
使用料金表・使用料金早見表は、下水道使用料についてのページにてご確認ください。
区分 |
下水道使用料 (2カ月・税込) |
改定前からの増額分 (2カ月・税込) |
計算方法 | |
改定前 | 4,026円 | − |
【基本使用料】630円 【超過使用料】100円×12立方メートル=1,200円 【合計(2カ月・税込)】{(630円+1,200円)+(630円+1,200円)}×1.10=4,026円 |
|
改定後 | 1段階目 |
4,358円 |
332円 |
【基本使用料】685円 【超過使用料】108円×12立方メートル=1,296円 【合計(2カ月・税込)】{(685円+1,296円)+(685円+1,296円)}×1.10=4,358円 |
2段階目 | 4,664円 | 638円 |
【基本使用料】740円 【超過使用料】115円×12立方メートル=1,380円 【合計(2カ月・税込)】{(740円+1,380円)+(740円+1,380円)}×1.10=4,664円 |
2段階に分けて改定します
急激な負担の増加は市民生活への影響が大きいことから、2段階に分けて改定を行います。
1段階目は令和7年4月1日から適用され、2段階目は令和9年4月1日から適用されます。
なお、新使用料が適用される日以前から使用している人については、6月検針分から新使用料が適用されます。