音声版ハザードマップについて
市では、目が不自由な方が日ごろから防災知識を身につけていただくとともに、災害に対する「備え」として、防災に関する基礎知識や災害リスク情報を事前に取得するため、音声によるハザードマップを作成します。
まずは、「災害の種類」「災害警戒レベル」「避難所の案内」「日頃からの備え等」をまとめた「基礎知識編」をホームページで公開します。
市内各地域の災害リスク等をまとめた「地域の災害リスク編」についても今後、ホームページにて随時公開する予定です。
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~ 基礎知識編 ~ 渋川市「耳より防災」
渋川市 危機管理室から、防災についての耳よりなお知らせです。まずは、基礎知識編です。
はじめに
災害には、地震や風水害、火山の噴火など様々なものがあります。
地震や火山の噴火は、前兆をとらえることは難しく、多くは突然やってきます。
しかし、風水害は、気象情報を分析することによって、ある程度予測することができます。
渋川市は、市民のみなさんに ”災害が発生するおそれがある”あるいは ”災害が発生するおそれが高まった” と判断したときに「避難情報」を発令します。
避難情報は、地形等を考慮し、地域をしぼって発令しますが、市民一人ひとりを考慮した避難情報を発令することは困難です。
災害時の避難は、個人がそれぞれ、おかれた状況に応じて、自らの判断で避難行動を取ることが原則となります。
今回は、みなさんに適切に避難していただくために、情報の取り方や、避難の判断についてお知らせします。
避難情報
渋川市は、市民のみなさんに ”災害が発生するおそれがある” あるいは ”災害が発生するおそれが高まった” と判断したときに、災害の発生する可能性の高い地域をしぼって、「避難情報」を発令します。
市のHPや市の公式SNS、ほっとマップメ-ルでも配信します。
また、「防災行政無線フリ-ダイヤル(電話0800-800-7373)」でも直近の放送を再度聴くことができますのでご利用ください。
自主避難所
「警戒レベル3」を発令した地区の公民館を「自主避難所」として解放します。
不安を感じている方や避難を考えている方は、公民館に連絡し確認してください。
「警戒レベル4 避難指示」を発令しますと、必要に応じて、この自主避難所が「解放」ではなく、指定避難所として正式に「開設」されます。
また、指定避難所は、公民館のほかに、小中学校・高校等、計51カ所が指定されています。
そのほか、支援が必要な方を対象として、障害者支援施設や特別養護老人ホ-ムなど22カ所が、福祉避難所として指定されています。
災害環境
地形
渋川市の地形は、赤城山、榛名山、子持山、小野子山に囲まれ、利根川と吾妻川の流れによって形成された谷地とともに、標高差が概ね1400m以上となる、起伏に富んだ地形を有しています。
赤城山、榛名山の山麓付近は、火山噴出物による火山岩層(いわゆる軽石の層)で覆われています。
また、利根川・吾妻川沿いには、関東ロ-ム層で覆われている平地部分が存在し、液状化しやすい地形を有しています。
本市は、河川に沿って、台地や河岸段丘を形成し、山地においては、火山噴出物を含むという、地質の特性を持ったところと言えます。
気象
渋川市の気象は、夏が蒸し暑く冬に晴天の多い太平洋側気候と、気温の変化が大きい内陸性気候の、両方を持っているという特徴があります。
夏は雷雨が発生しやすく、冬は北寄りの季節風が強い傾向にあります。
災害
気象災害では、台風並びに梅雨前線及び秋雨前線による風水害等があります。これまで、夏期の短時間による大雨の、局地的な災害が発生しています。
本市でも、自然災害の激甚化の傾向が現れていると言われています。
風の災害
これまで、ダウンバ-スト(下降気流のこと。地面に衝突して四方に広がる際に、その風が災害を起こすほど強いものをいう)による災害も発生しています。
平成29年9月には、伊香保地区で建物に大きな被害が出ています。
雨の災害
昭和59年に伊香保地区で、昭和62年に子持地区で、局地的大雨による土砂災害により、家屋や農地、道路等に大きな被害をもたらしました。
また、平成25年以降は、毎年、1時間に40mmを超える「局地的短時間大雨」により、小野上地区、赤城地区、子持地区、旧渋川地区で、家屋の浸水被害が発生しています。
雪の災害
平成26年2月、群馬県では低気圧の接近・通過により、積雪の記録を大幅に更新する大雪となりました。市内においても農業用施設の被害や交通障害など大きな災害と
なりました。今後も、地球温暖化に伴い大雨だけでなく、大雪についての備えも考える必要があります。
その他の災害
地震や火山の噴火など、災害の可能性の指摘や、過去に大きな災害が発生した記録などがあります。
災害に備えるために
私たちは、自然災害を避けることはできませんが、事前に備えることで被害を最小限に抑えることはできます。平時から災害に備え、できるだけ被害を小さくしたいものです。
手助けをしてくれる人を探す
避難が必要となった場合、身近で手助けをしてくれる人を探し、お願いしておきましょう。
正しい情報を取る
避難を判断する情報は、どこから取るのかを決めておくことは大切なことです。
もしもの時に自分から行動できるよう、情報をどこから取るかを決めておきましょう。
連絡方法の確認
個々に避難をした場合、家族や友人知人と連絡が取れるよう、連絡方法の確認をしておくことが大切です。
災害用伝言ダイヤルや、災害用伝言板の活用も方法の一つです。
自宅の災害リスクの確認
普段から災害リスクを意識して、「近くに崖はないか」や「近くに川はないか」など、調べておくことも大切な「備え」です。
非常持ち出し品の確認
災害時に必要なものを、日頃から揃えておき一つにまとめておくことで、避難の時にあわてずにすみます。
その他
地震に備えて、テレビやタンスを耐震固定することや、避難するときには戸締まりの確認をするなど、必要に応じて備えておくことが大切です。
終わりに
大きな災害が起きたとき、市や消防の支援が届くには時間がかかります。
防災の基本は「自らの命は 自らが守る」ですが、例えば支援を必要とする方が、近くに家族や支援者がいなかったり、日中は不在だったりしたときに被災してしまうことを考えると、災害時には地域で支援する体制が必要なのではないかと考えます。
渋川市では、災害時の救助をはじめ、近隣で「高齢者のひとり暮らし」「高齢者夫婦のみの家庭」「妊婦や乳幼児がいる家庭」「体が不自由な方」「外国の方」など、各地域において、要配慮者の支援を含めた「避難の体制づくり」を進めています。
避難に不安がある方や、支援が必要な方は、ぜひ、自治会の役員さんにご相談いただければと思います。